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  • 執筆者の写真: 耳ず
    耳ず
  • 2020年11月12日
  • 読了時間: 4分

そういえば、先週鬼滅の刃の映画をみてきました。実はアニメは去年放送していた時全部見ていたのですが、すごいとは思いつつハマるとまでいかず。なので、今回行ったのは鬼滅好きな子に誘われてのことです。人気作にはタイミングなどもありますが、必ずそうなる要素や理由があるので(だから有名作にはとりあえず目を通すよう意識してます)、見たいというのもありました。


感想が二つ。

一つは、ああこれが今のデジタルアニメの最高傑作、頂点なんだろうという映像美です。とても迫力がありましたし、「○の型〜」と技を出す時それぞれ違うように威力を見せる演出力には度肝を抜かれました。とにかく、細かいです。線も色分けもあらゆる面で作画が細かく作られていました。作品は好きでなくてもアニメの映像美術のためにDVDを買うというのもありだと思いました。(個人的にフリクリがその枠です)作画力は太鼓判です。ただ、それが気にいるかは別です。デジタルのCGによるモーション補正や空間を動かすダイナミックなカメラワーク等が、人によっては気に入らない、というかなんか違和感という意見もあると思うからです。私なんかはセル画厨なので、セル画にはない今のアニメのとにかくぬるぬる動く作画にはゾワゾワするものがあります。言っておきますが嫌いではありませんよ!

ただそれより好きな演出があるというだけです。セル画によくある静と動のメリハリが好きなので…そんな感じです…緊張感があって好きです。ウーン…

こんなこと言っていますが、鬼滅の刃の映像美は確かなので、一見の価値はあると思います。

二つめは、鬼滅の刃はやっぱり家族愛というか、家族の絆みたいな描写が強いということなんです。今回の話でも、家族の存在というのが重要なのですが…ネタバレになってしまうのであまりは言いません。私が思ったのは、親の力が良い風に作用するとこうなるのだなあということでした。なぜそうしなくちゃいけないのか、根拠なんかなくても親の立場だけでいうことを聞かせることができます。それの良い面が発揮されれば親子の絆、家族の絆となるのだなあ…と。負の作用ばかり見てきたので、こうしたプラスの面を見ると視界が広がります。そうだ、こういう世界もあったんだと。

そんな気づきを得たので、今回の映画を見に行って無駄ということはありませんでした。


やっぱり、映画というのはいいですね。あの空間で映像を見ていると不思議と色々考えてしまい、刺激を受けます。最近みた映画が当たりばっかりだからですかね?笑

あ、あと思ったのが、鬼滅の刃はやっぱりテンポが不思議ということです。鬼滅が好きな子に言っても通じなかったのですが、私は鬼滅の刃のテンポが作者独特のものだと思うんです。特にギャグが。

大体の作品は、シリアスに入るとシリアスの雰囲気を壊さないためにギャグを挟みませんし、同じことを言わせるにしても雰囲気を壊さないように軽くしますが、鬼滅はそのままで行くので不思議です笑

シリアスの中に普通の強さでギャグが入ってきて、何もなかったかのようにシリアスに戻っていくので白昼夢でも見たのかという気分になります笑

この不思議なテンポ、癖になったら病みつきなんでしょうね。自分はそれがイマイチはまりこめない理由だと思うのですが…。私はミュージカルも苦手なタイプで、歌が入るとそれまでの演技していた物語と歌パートで意識が途切れてしまうんです。集中が完全に切れます。なので、イマイチのめり込めなくていけません。これは私の問題なので、ミュージカルはミュージカルでもちろん良いものなのですよ。そこがダメだと批判するのはお門違いですから。前提を叩いて作品評価した気になってはいけません。

話が逸れてしまいましたが、総評として行って無駄ではないということです。流石に設定や人物を知らないで行くのには保証できませんが、一見の価値はあります!良い作品でした。二度見たくなる人の気持ちも分かります。私も機会があれば二度めに行きたいと思います。

 
 
 

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