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  • 執筆者の写真: 耳ず
    耳ず
  • 2023年10月8日
  • 読了時間: 7分

更新日:2023年10月8日

最近音楽に目覚めました


生活の中で流す音楽に目覚めたのです。


どういうことかというと、今までは「楽しい」音楽を好んで聴いてきました。

それは、決してアップテンポだとか明るい雰囲気の曲だとか、そういった意味ではありません。

ここで言う楽しいとは、以下の意味を指します。


①歌詞(詩)を読み吟味する

②メロディー、リズムを感じる

③歌詞と音楽のハーモニーを楽しむ


私はその様に音楽を楽しんできたため、必然的にヴォーカルが存在する曲を選んできました。

しかし最近!

ヴォーカルのいないーー人の声が入っていないーー音楽の心地よさに目覚めたのです!

そう、こういう音楽は「心地いい」のです。


………

…………

………………うーん…


心地いいのは確かなんですが、ちょっと語弊があるんですよね…

心地いい…というのは、私にとっては「生活の中で自然に流せる」ということなんです。それを聴きながら、心穏やかに作業ができる…ということ。でも「心地いい」の感覚はは人によって変わってくると思います。

また、こういった音楽をインストルメンタルと言うらしいのですが、その代表的なものがクラシックなんです。


私、クラシックの交響曲は生活の中で流せません…笑


なぜなら、あまりにも音楽の存在感がありすぎるからです…!!

美しすぎるし荘厳すぎるし音に厚みがありすぎるし…。なんというか、すごい

交響曲ってメロディーが歌詞付きバリに訴えかけてくるものがあって、生活に馴染みません。

落ち着かないです笑


なので、私のいう心地のいい音楽とは、インストルメンタルの中でも「自分がそう感じるもの」を選んでいるに過ぎません。

ヴォーカルなしの音楽は、みんな心地良い(私定義)ですよ〜と言っているわけではないのです。

そんなわけで、「語弊がある」と言わせていただきました。


私は、「インストルメンタルの中に、心地良い音楽を見つけたよ。そしてそれはヴォーカルありの音楽では気付けなかった心地よさだよ」と言いたかったのです!


私は曲を隙あらばイメソンにするニンゲンなので、歌詞の影響を強く受けます。

だけどもそうではなくて、本当に旋律だけの、音の組み合わせ、流れの中で自分好みのものを見つけるというのが面白かったのです。


好きだなあと思う音楽と、近いけど何かが違うという音楽は何が違うんだろう?

うーんこの音は好きじゃないみたい

ちょっとこの流れは違うみたい

あっこれは!違和感なく入ってくる…!


そんな感じで、自分の好きな音を初めて意識した瞬間でした。自分ってそうだったのか!と。


曲とMVがセットだと、曲のイメージにフィルターがかかるな〜とは思っていたのですが、それが歌詞にもあるとは気づいていませんでした。

オフヴォーカルだとあんまりな音楽も、ヴォーカルがつくと好きになったりするのかと思うと言葉というのは「魔法みたいだな」と思います!(勿論その逆もありますが…!)

セル画でセルを重ねるみたいに、その全てが揃ってやっと聴き手に作り手の音楽を届けられるのではないでしょうか。

(この器楽+歌+MV=作者の思う音楽の再現というのは、作者がそれらを用意していた場合に限ります。これらが揃ってると完璧!と言いたいわけではないのであしからず)


そんなわけで、

こちらが私の好きなCDラインナップになります。



例)アーティスト名(CDの刊行年)

 『CD名』

 レーベル名、規格品番



・マルタ・アルゲリッチ(2019)

『ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ポロネーズ第6番・第7番、3つのマズルカ』

ユニバーサルミュージック、UCCS-9178


・アリス=紗良・オット(2016)

『ショパン:ワルツ集(全曲)』

ユニバーサルミュージック、UCCG-51090


・高橋アキ(2014)

『高橋アキ プレイズ エリック・サティ 1』

カメラータ、CMCD-28305


・toe(2012) ※1

『the book about my idle plot on a vague anxiety』

Machu Picchu Industrias.inc、XQIF-1005※1


・toe(2018)

『That's Another Story』Machu Picchu Industrias.inc、XQIF-1008


・toe(2018)

『OUR LATEST NUMBER』

Machu Picchu Industrias.inc、XQIF-91001


・ユカリサ(2020)

『WATER』

fuwari studio/Polystar Songs、XQJX-1056



※1.ファーストアルバムを再発行した物。オリジナルはCATUNEより2005年発行。規格品番はDDCT-3006。




最近買った順になっています。


このtoeさんというバンドが好きなのですが、出会いはSonny Boy(2021)というアニメからでした。

このアニメが私はお気に入りで、Blu-rayもサントラCDも買ったのですが、その中で特に気に入ったのがサニーボーイ・ラプソディという曲でした。

Sonny Boyは劇中音楽に様々なアーティストを起用していて、一覧は以下になります。


銀杏BOYZ 

落日飛車

VIDEOTAPEMUSIC

ザ・なつやすみバンド

ミツメ

Ogawa & Tokoro

空中泥棒

カネヨリマサル

toe

コーニッシュ


この中でサニーボーイ・ラプソディを作ったアーティストが…そうです、toeさんだったのです。


toeさんの楽曲はどれも素敵で心地が良くて………もし興味を持った方がいましたら、タワーレコードオンラインで試聴できるので是非聴いてみてほしいです✨

あとtoeさんではありませんが、紹介したものの中にティザー映像のあるものがございますので、下記に置いていきますね。


・ユカリサ1st Album『WATER』 Teaser




♪♪♪



ーーもしかしたら、勘のいい人は気づいたかもしれません。(いや、勘のいい人でもそんなこと疑問に思わないでしょうが、書きたいので書かせてください笑)


2021年のアニメが影響して、今さらになってそのバンドのCDを買い始めるだろうか?と…。


そうです。買い始めたきっかけは前述した中にはありません。一から話すと長くなるので、端折って箇条書きにしていきます。


アーティスト、ダズビーさんの1st.ALBUM"orbit"が出ると聞いて買いに行く

近くの店舗に行くも見当たらず。カウンターに聞こうと思うが混んでいて断念。空いた頃を見計らおうと他のCDを眺めだす

時々youtubeで聴く「暗い・重いクラシック音楽のピアノ名曲」(https://m.youtube.com/watch?v=IWIXc095XUY&t=435s) のお気に入り楽曲を探す。クラシックCDを購入。

ダズビーさんのは在庫がなかったため予約。

クラシックを気に入り、楽器のみの音楽をもっと聴きたくなる。

サニーボーイ・ラプソディを思い出す。


という流れだったのです。

この時買ったクラシックを家にいる間流していたら、朝にききたい/昼にききたい/夜にききたい…とCDを使い分けるようになりました。

そしてその時に合わせて流す音楽を変えると、今度は「料理をしている時にききたくなる音楽」「雨の日に聴きたくなる音楽」といった具合に、別に合うCDを探すのです。

そうして揃えたのが上記のラインナップでした。


朝はショパンのワルツ、夜はサティのグノシエンヌ…というように。

ちょっと例外ですが、ご飯を作る時はむぎ(猫)さんの『天国かもしれない』や中川理沙さんの『動物の庭』を流しています。この方々はヴォーカルありの音楽なんですが、なんだかちょうど良いのです。

うまく言えませんが…。

Youtubeで活動されているので、代わりと言ってはなんですがリンクを貼っておきます。良ければいくつか聴いてみてください。


むぎ(猫)さん


中川理沙さん


そんな風に、生活音の様にして音楽を愉しむのも存外良いものだと気付いた今日この頃です。



♪♪♪



あとですね、クラシックの勉強にもなりました!

前述の日、暇つぶしにクラシック売り場へ足を運んだら分けてあるジャンルが全く分かりませんでした。

交響曲とか協奏曲とか幻想曲とか…

それを見てもどういう音楽なのかちっとも頭に浮かんで来ませんでした。

なので曲名を見て判断しようと思ったら、曲名はもっと分からないものでした。


ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58


…………うーん…。

音楽の授業は受けていたものの、短調は暗い雰囲気になりやすいみたいな印象しかなく…頭のハテナは増えるばかりでした。


仕方なく…スマホで調べました。

自分の耳もとへ持っていけばなんとか聞こえるぐらいの音量で曲を確かめました。


音楽の知識がある人なら、タイトルだけで曲が浮かんできたりするのでしょうが…私はなかったので、面食らいました。てっきり作曲者名や楽器の種類で分けられていると思ったので、その特有のジャンル分けに驚いたのです。

これはなんだろう?


気になった私はクラシックのジャンルを学ぶことにしました。

そして手に取った本がこちらです。


・松本大輔(2020)『面白いほどわかる!クラシック入門』青弓社


エッセイ式にクラシックの解説がされ、面白くぼんやりとクラシックがわかります。

学校の教科書のように、「AとはBである」というような明瞭な書き方はされていませんが、全てを読むと「Aは Bみたいな感じのものか〜」と雰囲気をつかめます。

そうしてなんとなく、自分の好きなクラシックのジャンルはこれじゃないかなという方針が立ちます。

それに、私はこれを読んで、なんでカヲルくんーーー渚カヲルが第九なのか分かりました。分かった気がしました。カヲルくんの立ち位置と第九の立ち位置に繋がりを見たのです。

そんな風に思えたのも、ふわっと雰囲気で掴ませてくれるこの入門書だったからだと思います。

苦手な人は苦手だと思いますが、私は楽しく読めました。

クラシックの分類や歴史をふわっと知りたい方におすすめです!

 
 
 

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