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  • 執筆者の写真: 耳ず
    耳ず
  • 2020年12月4日
  • 読了時間: 3分

更新日:2020年12月5日



住まいが知れてしまうのですが、今日「富野由悠季の世界」展に行ってきました。

(https://www.tomino-exhibition.com)


なんというか、チープな言葉ですが、富野監督すげえ……と思いました…。


小学生の頃から、映画におけるご都合主義や勧善懲悪の展開に「作り物」を感じていたそうなんです。

だから監督は、話を作る時大筋勧善懲悪で進んでも、最後はどんでん返し(それまでの事の見え方が変わる仕掛け)するような物語作りを意識していたのだとありました。また、物語の登場人物がただの駒とならないようにリアリティを意識した人間の描写に力を注いだと。例えば、人間関係の生々しさだったり、キャラクターの文化背景だったり…さらにはその世界観もお飾りとならないように、時代感や政治情勢なんかも大切にした書いてあって脱帽でした。


この人の作り込みはすごい………!!


監督はそれを説明にならないように、キャラクターの日常会話や触れ合いの描写、前後の文脈で伝わるように仕込んでらっしゃるわけですから、より圧倒されます。この展覧会で、監督はそんな映画は沢山見てないと言っていましたが、映画を沢山みて勉強されてるんだなと思いましたし、そうでなくてもその観察眼、視点の鋭さに尊敬を覚えざるをえません。物語を作る上でそこまで考える視座の高さは見習いたいところです。私も養いたいと強く思いました。

他にもすごいと思ったところは2つあります。これらは簡単に済ませますが、1つは演出力です。監督は画面におけるキャラクター、物の配置を強く意識しています。映像学では基本なのか学んだことがないので分かりませんが、監督曰く、右手にあるものは強く、左手にあるものは弱いそうなんです。例えば、aとbが襟首を掴み合っていて、aが掴んだまま右から左へ走り出せば、優勢なのはaで劣勢はbだということです。逆に、bが左手から右手へ動けば、それは反逆の力強さを演出できるそうなんです。

そういった空間配置、画面構成のこだわりを意識しながらアニメを見るとすごく面白いです。ああ本当だ…!と。これが「技」なんですね。

二つめはメカニックです。マシーンです…!これは私がてんでダメな分野で、バイクどころか自転車すら描けない私にはこの構造を考える発想力、圧倒とか圧巻とかそんなものではありません。もう…言葉にしがたい…息が漏れます……

なぜこんな形か?どんな技術が要るか?最近横浜にガンダムができましたが、そのガンダムがモノコック構造ではなく、ムーバブルフレームであることにファンから指摘がありました。ファーストガンダムの時代にムーバブルフレームのMSはないんですね。そんな感じで、ガンダム世界の技術推移だけで史学本ができるくらいなんです。そこまでメカニックにこだわりを持って作られている…。それを考えられる…。もちろん監督以外、色んな人の手を借りて作られているわけですが、意見を交えられる監督の博学具合に恐れ慄くのです。

「ムーバブルフレーム-wiki」


今ガンダムのことしか言いませんでしたが、富野監督の代表作全てを取り扱っているので、トリトンやイデオンやリーンの翼、ブレンパワード等も詳しく展示されています。行けたらぜひ行って欲しい展示会でした…!

また、シャア、アムロ、ララァの関係について新たな燃料を得られたので、ネタ的にも実に有意義でした笑

後日書けたら良いなと思います。

 
 
 

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