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- 耳ず

- 2023年8月22日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年8月31日
Twitterを戻しました。
(報告が遅れてすみません)
先日友人に会ったところ、絵日記を勧められたので書いてみようと思います。
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駅の階段をよいせよいせと登っていると、着物の女性が立っているのが見えた。
ワッ……なんて素敵なんだろう…!
からし色に白の帯の素敵な着物だった。
やっとこさホームに上がって、浮立つ気持ちのまま彼女に近づくと私はあることに気がついた。
あ…着物じゃない…
私は下記のように見間違いをしたのだ。

正しくはこうだった

どうやら、肩にかけている羽織の袖が、着物の袖のように見えたらしい。
ああ…なるほど…
白い犬だと思って近寄ったところビニール袋だった時の気持ちに似ていた。
犬もビニール袋も何も悪くはないのだが、勝手に気落ちする人間が一人そこにいた。
その後目的の駅で降りると雨が降っていた。
傘がないから買わねばと思い、駅にあるお店で1本買った。
晴雨兼用傘だ。
私は以前同じような状況に陥り晴雨兼用傘を買ったことがある。ほんの1週間ほど前だ。
深緑色の渋い傘で、手持ちは竹、留め具で巻いてもくびれの出来ないスマートな姿を気に入っていた。

これをきっかけに日傘を使おうかと思った代物だ。晴れの日に2度使った。
雨天時には使ったことがない。
購入したその時、店を出たら雨は止んでいたからだ。
そんな新品も同然の傘を、私は5日前に駅で失くしてしまった。
おそらくトイレの手洗い場に掛けて失くしたのだが、駅に問い合わせても警察に問い合わせても見つかることはなかった。
そんなわけで、次のものを買う気にはなれなかったのだが、雨に降られてはしかたがない。
私は今度こそ失くさないつもりで次のこを買った。

次のこは前のこと比べて少々若々しい。
白と薄茶色の2色で、留め具で縛ると布がはみ出る。そのなんともずんぐりむっくりした姿に愛嬌を感じた。
私は緑色が好きなので、本当は緑単色のものが欲しかったが、仕方がない。
今度は失くさないために名前をつけることにした。
コーヒー牛乳だ。
カフェオレだとオシャレすぎるしミルメークだと語感が洗練されすぎている。
このこはコーヒー牛乳だ。
独り言て目的地に入り、傘を丁寧に畳んでいる間、私は傘を撫でてこう呼んだ。
大丈夫かい、ミルメーク
名前はミルメークになりました。

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