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- 耳ず

- 2023年1月5日
- 読了時間: 4分
pixivに4話を投稿しました。
例の如く、大したことのない解説を書きます。
メモ書きのような雑な説明だけど許してください!
4ページ目でアメリカくんが「君はいつも病気に見えるよ 頭のね」と言ったのは、そう言った方が本当のことを聞き出せそうだと思ったからです。
12ページにも出てきますが、アメリカくんはイギリスさんがあの時のことを気にしている様子やそれに関して体調不良を引き起こしている事実に確信を持てずにいました。だからそれを本人の口から確認するため煽ったのです。
28ページ目にイギリスさんは「何を考えてここにいるんだろう」とアメリカくんに対して思っていますが、その答えは直後の彼の行動にあります。
イギリスの帽子が飛んで、見送らない。素早く動いてさっと掴まえる。そして彼に返す。
これです。
アメリカくんのこの行動の要約が、「イギリスさんに優しくしたい」なんです。
アメリカくんはイギリスさんに優しくしたいからここにいるんです。
だけど31ページ目でわかる様に、イギリスさんにはそれが通じていません。
イギリスさんは、自分が「ああ無理だ」と思ったものをアメリカくんが駆けて行って、すごい跳躍力で掴んだことに、屈辱と悔しさを覚えたのです…。目の前で彼との差をまざまざと見せつけられて、嫉妬したのです。
33ページ目のフキダシにもそれが表れていて、「アイツは本国に帰る(=休みが明けてアメリカとして働く)」のに「俺はもう1週間ここで休んでなきゃいけない(=止まってなきゃいけない)」ということなのです。すごろくで考えると分かりやすいですかね…?イギリスさんは一回休みで進めない。
34ページの負けたくないというのもそういうことです。
実はこの寝室の壁紙はウィリアム・モリスのヒヤシンスで、カラーは赤です。赤色のヒヤシンスの花言葉は『嫉妬』です。
そして、ドレッサーの上にある小瓶や袋は前回の診察でもらった精神安定剤です。この処方にはヘレボルスが含まれていて、ヘレボルスとはクリスマスローズのことです。(3話の表紙絵の花がそれです)
クリスマスローズには以下の様な花言葉があります。
『追憶』『私を忘れないで』『不安を取り除いて下さい』『慰め』『スキャンダル』『いたわり』『中傷』『誹謗』『中毒』『悪評』『発狂』『私の心を慰めて』『思い出を懐かしむ』
これを服用する意味は、アメリカくんとの過去がまだ辛いということです。イギリスさんは何度も吹っ切ろうとして何度も失敗しています。俺はすごいんだ、頑張ってるんだ、アメリカなんか目じゃないんだ!そうやって36ページの4コマ漫画のように何度もマウントを取り、事の程度を小さくしているのです。
それでも(といかむしろ逆に)アメリカという存在が意識されていくのでした…。
イギリスさんはどんどん追い込まれていって、アメリカの前では装わずにはいられないのです。
それを剥がすためにアメリカくんは煽りコミュニケーションを覚えるのですが…笑
アメリカくんはイギリスさんに自分の真意が通じてないのは分かってますし、後はとにかく頑張るだけです。
前述した通り、アメリカくんはイギリスさんに優しくしたいだけです。その気持ちは後半ポインセチアをイギリスさんにプレゼントすることにも表れています。ポインセチアの花言葉は『祝福』『幸運を祈る』『私の心は燃えている』です。
実はポインセチアはメキシコの花で、アメリカのメキシコ駐在大使が母国に持ち帰ったのが流行りの始まりです。だから、花好きのイギリスさんでも見たことがないだろうポインセチアをプレゼントしたのです。「うちのメキシコ大使(ポインセット)がさ〜!」と話しながら…。
アメリカくんはイギリスが喜ぶかな〜?と思って持ってきたのです。
まあそれも通じてないんですが笑
だから今回はすれ違う2人の思いにフォーカスして、表紙絵は互いの気持ちを表した花を描きました。
また44ページの「あいつは何くわぬ顔でやってきて」のコマの絵、設定としては原作の「強いとできるんだぞ!」的なアメリカくんをイメージしています。言わないと絶対わからない笑
しかも何気に43ページで突然冬まで時間が飛んでいるという…笑
他にも意味のあるシーンはあるんですが、後の展開で伏線になる部分なので触れずにおきます。
次回!!!
また夏が来るぞ〜!
今回のアメリカくんはどうでる?!
イギリスさんはどうなる?!
2人は近づけるのだろうか?
やっと来ました
波乱の「転」の部分!
がんばるのでまた見てね〜

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