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  • 執筆者の写真: 耳ず
    耳ず
  • 2020年7月8日
  • 読了時間: 2分

 最近市川一家殺人事件のを調べたんですが、こんなことが本当に起きたのが信じられないくらい残虐でした。嘘みたいに暴力が横行していって、被害者の娘がこれからも生きていくことを思うと胸に重くのしかかるものがありました。

 私の中で衝撃を受けた残虐事件、北九州監禁事件と女子高生コンクリ事件に並びます。仕事をしてても事件のことが頭から離れませんでした。

 人間って…人間って……

 顕著に残酷なことが起きると、自分はこんなんじゃないと思ってしまいがちですが、女子高生コンクリの経緯なんかを思うと自分がなってもおかしくないかもと思ってしまいます。人は集団の方が犯罪に加担しやすいんです。よく言えば、和を保とうとして。こわいですね…

 全国を震撼させるような事件は、法改正や意識変化を促すので浮かび上がる議題に色んな人が意見をしています。調査してる人も多いですし。そうしたことを調べて自分で云々考えてみたりすると、仲良く生きていくということの難しさを感じます。

 私が大学生の時、卒論の質疑で「暴力を受けずに生きることはできますか」と聞かれたことがあります。その時はできませんと答えました。人は、自分が受けた暴力をすべて認知していません。自分で暴力だと思っていないことがあります。殺人事件や身体的虐待のような分かり易ものなら白黒つけやすいですが、心理的虐待や毒親の教育などは理解が難しいです。自分の性格や行動にどの程度親や他の人、ものが影響しているか全部言えますか。

 人間は暴力を避けて生きることはできません。そうして無意識下に影響した暴力が、どのように表に出てくるかは誰も分かりません。

 そうした見えない負の連鎖が、本人もその規模を理解しない内に事件に発展したりします。分かっているようでほんとうには分かってはいないこと、ザラにあります。こんな目に分かりやすいのでなくとも、人は傷を受けずに生きていけないし、人を傷つけずに生きてもいけないんですね。

 こわいですね、人ってこわいですね。そしてそんなところが悲しいなと思います。

そういうことを考えるのが好きです。


 あと全く関係ないですけど今日描いたイラストです。ボカロの毒々って曲から浮かびました。あとユージュアル・サスペクツって曲も良いです、好き!

ree

 
 
 

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2件のコメント


耳ず
耳ず
2020年7月12日

さむさんお疲れ様です。見に来てくださって嬉しいです!このイラストは自分でも気に入ってるので、お褒めにいただき光栄です(*^^*) 優しささえも捉え方によっては人を傷つけるし、無関心無干渉もまた暴力となる……その通りだと思います。優しさは受け手によっては、残酷なまでに「差」というものを突き付けるものになりますし、責めらたり馬鹿にされている感覚に陥れたりします。無関心も、起きていること・存在を無視する/否定するという行いになるので、暴力の一つと言えますよね。 傷をなしに人生は成り立ちません。 それ故に、それを得られないというのも寂しいことだ、というさむさんの観点には目から鱗でした…!そうですね、酷いことなのに、それに良さ?を感じてしまうのはそういうことなのだと思います。すごい…! さむさんの考えを得て、より深みを知ることができました。良かったらまた考えをお聞かせください。コメントありがとうございます…!!

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ri-msx
2020年7月12日

耳ずさんお疲れさまです。さむです。

お元気そうで何よりです。絵もますます素敵で、肌や髪の柔らかさや、服の生地の厚さや軽さが羽根にどう干渉してるかまで伝わってきます。すごい…。

市川の事件は本当にひどいですね。

暴力についてですが、受けずに生きることはできないというご回答その通りだと思います。同時に、優しい言葉ひとつ、心からの善意の握手でさえ「刺激」であり「力」をもち、(極端な話ですが)捉え方や生じた結果次第では暴力にもなり得るし、だからといって「何もしない」「無関心、無干渉」を決め込んでも、それが暴力と同様に作用することもあり得る。そんな風に思ったりもします。どこまでが暴力で、何が暴力でないかを規定することも場合によっては難しいのかなと。

そう考えたとき、結局やっぱり人間は他者を傷つけないことはできず、自分も傷つかないでは生きられないし、さらに、傷のひとつも誰かから与えてもらえなければ、それはそれで寂しすぎて生きてはゆけないという結論にも、至ってしまいます。シャアもディオもアッシュ(…より分かりやすいのは月龍…?)もそうでしたが、現実の人間も基本的には同じかと。

それは悲しいことですが、同時にある意味では素敵な事かもしれないと思っています。こういうことを考えるのが楽しいのも、分かる気がします。

すみません、長々と失礼しました!


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