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  • 執筆者の写真: 耳ず
    耳ず
  • 2022年9月6日
  • 読了時間: 3分

更新日:2022年9月7日

米英の長い話は、実は今やっているやつ以外にもあるんです。

実はというほど初出の話でもなく…たびたび言っているのですが、実兄弟パロのものですね。

これもめちゃくちゃ長くてですね、近親相姦という問題についてガッツリ考えたので、2人の恋愛模様だけじゃなく親との関係とか周りの交友関係、育ち/境遇の違いなんかもやりたいんです。

あらすじはこうです。


2003年8月。アルフレッド・F・ジョーンズは飛行機に乗っていた。

イギリスに向かう機内の中、彼は9月から通う大学のことよりも、これから一緒に住む兄のことを思っていた。

人生で初めて会う、兄弟。

やっとだ。

まだまだ長いフライトの中で、もう会う瞬間のことを考えていた。


兄のアーサー・カークランドは、血こそ繋がれど家族というにはあまりにも遠い人だった。両親が若い頃、イギリスでアーサーを授かるも里子に出してしまったのだ。不況でお金がなく、育てる自信がなかった2人はアーサーを里親に預けアメリカへ出稼ぎに行ってしまう。そうしてアメリカでの仕事が落ち着いた頃、2人の間にアルフレッドは生まれたのだった。

アルフレッドはアメリカで生みの親と過ごし、アーサーはイギリスで育ての親と共に過ごした。


アルフレッドは幼い頃からアーサーに手紙を出すのが習慣だった。年を重ねて頻度が変われど2人の間に交流はあった。ただ、会うことはなかった。学生にとって、片道8時間はかかるイギリスは遠かった。

その考えが変わったのは2001年の9月のことだ。有名なテロ事件は、人の命が一瞬に無くなることを教えた。アルフレッドは幸い家族を失わなかったが、友人の中には帰らぬ人を待つ者ができた。

ああ、会わなくちゃ!

アルフレッドは幼い頃の記憶が思い出された。隣に住んでいたお婆ちゃん。そして傍にいた、しわしわの大きな犬ーーあの時の悔しくさや悲しさ、やるせなさを思い出した。

まごまごしてる場合じゃない!

アルフレッドは進学先を専攻からガラリと変えて、市内からイギリスの大学に変更した。イギリスにいる兄に会いに行こう。

彼に会いたい。会わなければならない。

不思議な使命感に押されながら、手紙の向こうに想いを馳せて大学合格を果たしたのだ。

そうしてやっと、彼は長く住んだニューヨークから離れて、兄の待つイギリスへ、飛行機の中にいるのだった。


この話を思いついたのは2019年のことなので、もう3年前ですね。随分経つんですが、おかげでこの話というものが馴染んできて…描けるかもしれないと思っています。昔何回も描こうとして、挫折しているので笑

今すぐはできませんがね。

形にできる日が来ると良いですね。


まずは今のを終わらせないといけないのですが…。

ガラパゴス化してると思うんですが、このまま育てていきたいですね。

米英に限った話じゃないですけど…


カヲシンも描きたいです。ぬーん…

 
 
 

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