米英メモ①
- 耳ず

- 2024年1月19日
- 読了時間: 3分



うさぎのアーサーが狼のアルを拾って育てる話
以下は上記の絵の概要と、その後の展開…顛末です。いつか絵本みたいなのにしたいなあと思っているので、どんな絵柄にするか描いてみました。
絵本って枚数が少ないし、絵も漫画ほどないので、どこを削るか考えものですね…。難しいです。
絵本は作ったところで、配布するか謎ですが、先を知りたくない人はここで回れ右してください。
木の実を与えるもやせ細ってしまう。
困っていたアーサー、ある日アルがいなくなってしまう。必死で探すアーサー。
数ヶ月後、見つけたアルは元気に大きくなっていた。
俺が食べれるものを見つけたよ
こっちに沢山あるんだ
がやがや
アルは茶色の塊をひょいとつまむと美味しそうにたべました(唐揚げ)。
なんだそれ、嗅いだことのない匂いだな(調味料の匂い)
これが美味しいのさ
俺にはわからん
君は木の実でも食べてなよ
そうする
アーサーはアルの食べれるものが近い方が良いと思い、住処を変えました。
ご飯どころが沢山ある人間の街の側。
とはいえ流石に街中では生きられないと思い、外れにある山に家をつくりました。
街からはちょっと遠いですが、アルは体力があるので大丈夫です。
がやがや
最近狼が街の近くに出ると噂。
みなさん注意しましょうね。
狩人の人たちも腰を上げて、みんなを守るパトロールが始まりました。
同じ頃、アルたちの棲家のある山ーーーーその所有者の本田菊は山の中で狼とウサギが連れ添って歩いているのに小首を傾げていました。
親子なんでしょうか?
ライオンが草食動物を育てるというのもありますし、狼がウサギを?
しかし…
アーサーとアルは菊と仲良くなります。
そして狼狩から匿ってもらいます。
狼なら、ウサギを見ればすぐ襲ってしまうでしょう
だけどこの子は狼犬です。犬ですから、躾けております。ウサギを目の前にしても食べたりはしません。そうでしょう
貴方たちのおっている狼は別のものでしょう
大義名分で私の山を勝手に荒らされては困ります。私も狼を見かけたら、必ず貴方たちに連絡します。恐ろしいですからね
その時は是非宜しくお願いします
くれぐれも、私の犬と間違えぬように
菊の家には姪っ子ちゃんとか幼い子どもが来るんだけど、完全にアルを犬だと思ってる。
そして彼女が動物を食べることの善悪について、食物連鎖に悩んでる(金魚王国の崩壊のあの子みたいに)。
アルはその話を聞いている。
肉食動物は草食動物を食べる。
アーサーは本来自分の餌であること。
自分がそばに居ること。
ーーーーーー
アルが街に出るのを追って、アーサーが交通事故で死ぬ。死に際にアーサーは、アルに自分を食えと言う。
お前が肉食なのを見て見ぬ振りしていた
俺を食べるのをずっと我慢していたんだろうさあ食え
俺はお前に食われたいんだ
何馬鹿なこと言ってるんだい!
アルは憤慨してアーサーに縋りついた。
食われたいなんて、そんなわけあるかい
俺が狩に狙われた時怒ってたじゃないか、命を奪われるのに抵抗しても差し出すなんて、そんなことあるもんか
いやだいやだ、アーサー死なないで…俺ともっと生きてよ…命を差し出したりなんてしないで…
祈りも虚しくアーサーの体はどんどんつめたくなっていきます。ついにはピクリとも動かなくなってしまいました。フクロウの声だけがなる、静かな夜のことでした。
アルはずたずたのアーサーの体を持ちあげ、菊の家へ行きました。菊はアルに近づくとアーサーの亡骸に気づきました。菊は悲しいため息をつきかけましたが、グッと堪えました。
お墓を作って欲しいんだ
それからアルは息絶えるまで毎日毎日、おはようとおやすみを言いに菊の家へ行きました。山は他の生き物が荒らしてしまうから、菊の庭が一番いいのでした。
おはようアーサー
おやすみアーサー
また明日…
ついにアルの息も絶えました。
しかしアルは悲しくありません。
やっとアーサーに会えるのですから。
ちゃんちゃん

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